こんばんは、かーちゃんです。
昨日は新宿御苑でのお花見散歩を挟んで、AmazonPrimeでミリオンダラー・ベイビーを鑑賞しました。
今日はその感想を。
AmazonPrimeで予めダウンロードしておき、電車内で観ました。
- 発売日: 2013/11/26
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ボクサーの映画かと思いきや、途中で展開が変わりました。
以外、ネタバレあり。
主人公の女性ボクサーは、ウエイトレスをしながら極貧生活の中、ボクサーとして成功することを夢見ています。
男性ばかりのジムで、あるトレーナー(クリント・イーストウッド)の指導を熱望し、なんとかタッグを組みます。
この2人が主人公。
そしてこの映画には、準主人公がいます。
以前、ボクサーとして活躍し、試合で片目を失明したジム居候のおじさんです。
この失明した試合には、イーストウッドが止血係として関わっています。
イーストウッドは失明させてしまった後悔の念を抱いています。
それから「常に自分を守ること」をモットーにトレーナーとして活躍します。
もちろん、女性ボクサーにもモットーを叩き込みます。
女性ボクサーはどんどんKO勝ちし、相手がいなくなる強さになったところで階級を上げます。
タイトル戦で汚い相手と戦います。
相手は審判の見ていないところで、女性ボクサーに攻撃します。
その一発のパンチが女性ボクサーにヒット。
ボクサーは倒れます。
そして、その倒れた場所にはイーストウッドが置いた休憩用の椅子がありました。
彼女は運悪く、その椅子に首をぶつけ、脊椎を損傷してしまいます。
自分で呼吸もできなくなりました。
イーストウッドが看病します。
しかしながら、彼女の脊椎は回復の見込みがありません。
次第に床ずれが腕や足にできました。
そして、片脚が腐敗し始め、切断することになります。
夢だったボクサーとして活躍していたのに、脚を失くして寝たきりの生活。
彼女と疎遠だった家族は、彼女の稼いだお金で遊び、彼女の世話すらしません。
彼女はイーストウッドに、自分らしさを残したまま逝かせてほしい、と頼みます。
しかし、1人のボクサーを失明させたことがあるイーストウッドは簡単に彼女を殺すなんてできません。
その夜、彼女は舌を噛みちぎり、自殺を図ります。
しかし、看護師に見つかり一命をとりとめます。
鎮静剤で無理矢理寝かされている状態。
そして意識がはっきりしたときに再び舌を噛みちぎり、自殺を図ります。
イーストウッドはそんな彼女を見て、葛藤します。
教会の神父や、失明した元ボクサーおじさんに相談します。
そして、致死量のアドレナリンを持ってイーストウッドは彼女の元に戻ります。
呼吸器を外し、アドレナリンを点滴に注入。
この物語では、イーストウッドが女性ボクサーにシルクのガウンをプレゼントします。
ある言葉が刺繍されており、彼女はその言葉をリングネームとして応援されます。
その言葉にこそ、二人の関係性を見いだせます。
イーストウッドからすると血を分けた娘のような存在。
ボクサーからすると、父親のような存在。
愛する人の願いだったからこそ、死を与えたのだと思います。
非常に難しい「尊厳死」というテーマを扱った作品です。
気になる方は、うつの波に囚われていないときにご覧ください。
お読みいただき、ありがとうございます。